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過去公演

第21回公演

見上げたら、ものすごい星空

2017年2月23日~27日  シアターグリーンBASE theater

ある日、春男は妻・りつのジャンパーから
見覚えの無い店のレシートを見つける。
日付はまさに一年前のあの日だった。
なんでりつは、そんな店に行ったんだろう?
彼女が過ごした最後の一日。
どんな人と出会って、何を見たのだろう。
「カニ食べ行こう~♪渚へ行こう~♪」
一昨日の雪が半分溶けて、アスファルトが輝く昼下がり。
個性的な街の人々に翻弄されながら、
春男はりつの足跡を辿り始めた。

今回らちゃかんが本気で考えたのは【夫婦】のかたち。
笑いあり、ちょっぴり涙する、ヒューマンコメディ。

「見上げたら、ものすごい星空」写真館です
撮影協力・高橋勧
今回の劇場はシアターグリーンBASE THEATER
天気に恵まれ、冬晴れな一週間となりました♪
まずは裏側の写真です。公演前の上手(かみて)側楽屋風景!
女優は左テーブル側、男優は右テーブル側で座席配置。
奥には今回の場転図一覧が貼ってあります!
下手側の舞台袖。客入れ時からは高野ちん太郎のみ、ここで待機。
本番に向けてプリセット!舞台に洋服を散りばめます。
こんな高いところにも洋服をひっかけますよ!
雑に洋服を散りばめているようですが、微妙なバランスをとっています!
もうすぐ本番!みんなで集まり、ストレッチと発声練習!
小道具などのチェックも終わり、気合をいれます!
舞台にも服を散りばめ、準備完了!
さあ客席開場です!メイクも済ませ役者は幕が開くのを待ちます。
舞台袖で成瀬が試しに着た悪ふざけの衣装!
カニ神の目に留まり、後にカニ神シーンできっちり登場することになりました。
間もなく開演!主役の綱川は集中を高めます。
これよりネタバレの「物語写真」スタート!気合を入れて開演です。
春男の部屋。乱雑に服が散らかっています。
「ただいま。」帰宅する春男。「おかえり」の声は帰ってきません。
一年前に死んだ妻・律の留守電を聞きながら、夕飯を食べる春男。
律の留守電に話しかけても会話はすれ違うばかり。こんな夜が1年も続きました。
自らの命を絶とうとしてもうまく行かず、自分の感情の置き所がわからない春男。
隣人の様子を心配しドアをノックする江里口。
「あの、カニクリームコロッケいかがですか?」意味不明な隣人を追い返す春男。
終電を無くし、ずうずうしく部屋にあがり込んできた後輩の野間。
春男は野間の、このずうずうさに救われています。
次の日朝。一年前に律が来ていたジャケットから大量のレシートを発見。
それは、律が死んだ日の足どりを辿るレシートでした。
二人はレシートを頼りに、あの日の律を追う事にしました。
律は買い物に行く前に、神社でおみくじを買っていました。
神社にいた変な老人とその孫。
孫は妖怪が見える変人。「天狗が言ってるよ。おまえはいい嫁さんもらったなって。」
大吉しか入っていないおみくじで、奇跡的に白紙をひく野間。
ひとまず野間の彼女が働く喫茶店で、レシートの時系列を整理。
野間と彼女はとっても仲良し。
謎の名前の店や、なぜそんな場所?という不思議なレシートがありました。
一つ目のレシートは古本屋。律が何を買ったか店主に尋ねます。
妙な店主に何を買っていたか調べてもらい、連絡をもらう事になりました。
2軒目のレシートは洋服屋。店主にピコ○郎風に仕上げられている客がいます。
ここでも何を買ったか尋ねる春男。死んだ日に着ていた服はここでの購入品。
地元で律の事故死は風化していました。いつか自分の心も風化するかもしれない。
そんな春男を励ます野間。二人は再びあの日の律を辿っていきます。
次のレシートはクリーニング屋。律がこの後に北海道へ行った情報をゲット。
店主は野間だけに、律が最後の日、男の人と行動をしていたこと教えます。
一年前の朝。律と春男が最後に過ごした朝。
二人でいつもの会話をする、いつも通りの朝でした。
律は何かを言いかけました。でも春男は帰宅後に聞くつもりで出勤してしまいました。
春男が去った後、たまたまカニクリームコロッケをお裾分けに来た隣人の江里口。
あまりの美味しさに作り方を教わる律。何かのお祝いにサプライズで作たいようです。
再び現代。北海道へきた春男達。アレ風な外人に道を尋ねるもコイツも迷子。
とても紛らわしい格好の外人。アメリカ人か中国人かもわかりません。
古本屋からの連絡の最中、謎のレシートの店の人を発見!
謎の店の正体は、空港内で魚介類を行商している斉藤大二郎商店。
律はここでかなりの金額を値切り、カニを買っていたことが判明しました。
再び古本屋から連絡。律の買った本が判明したのです。
律は最後の日、育児本を買っていました。
再び一年前の律のシーンへ。
産婦人科で妊活可能かの検査をしていました。今日は妊活記念日だったのです。
記念に極上カニクリームを作る為、極上の蟹が買える場所を江里口に尋ねます。
そこに偶然、例の外人登場。北海道まで行く方法を尋ねます。
北海道へカニを買いに行くことをたくらむ律。一計を案じ江里口を工作。
江里口の持つマイルを利用し、千歳空港まで行くことになった二人。
再び現代。東京に戻った二人は律が妊活を始めようとしていた事を知ります。
律が死んでいなければ、今頃二人には子供ができていたかも知れなかったのです。
気持ちのやり場に悩む春男の元に、不思議な人がやってきました。カニ神様です。
たちの悪いアドリブで、たちの悪い5分間が続きます。
さんざんふざけ倒したカニ神さまは、キメ台詞を言ってスタコラ去っていきました。
1年前の律の事故現場へ花を置く春男たち。
そこにやってきて、春男に謝る江里口。そして一年前の律の事を語り始めました。
あの日、律は北海道に行くためにジャケットを購入。
着ていたハーフジャケットをクリーニング屋へ預け入れ、
北海道でカニを買いました。
春男に飛び切りのカニクリームコロッケを食べさせる為に。
世界一の絶対に忘れられないカニクリームコロッケを食べさせる為に。
サプライズを完成させるため、春男に最後の留守電をいれました。
カニを買った二人は東京にとんぼ帰りしアパートへ向かいました。
パン粉を買う為、律だけスーパーへ向かいました。そこで律は車にひかれました
春男へのカニクリームコロッケを作れないまま、律は、死にました。
江里口もあの日に縛られたままでした。江里口は律の最後の言葉を伝えました。
「春さん、見て。ものすごい星空だね」
春男は最期の言葉を聞き、律と一緒に、星空を見上げました。
数日後、部屋はきれいになり、春男はカニクリームコロッケを作りました。
江里口を呼びにいく春男。その隙に律がつまみ喰いをしているかもしれませんね
終演。カーテンコール。
宮古春男 綱川敦
宮古律 秋山えりか
春男の後輩・野間 池田俊介
隣人・江里口 高野ちん太郎
神社の老人&斉藤大二郎商店 柏原ゆきやす
神社のヒロ&斉藤大二郎商店 長谷川宏行
野間の彼女ミチコ&ピコ○郎風の客 影山美香
古本屋まがりかど 藤田秀明
じーんずめいとマリ 成瀬まさみ
クリーニング屋&女医 永峰あや
名比 三浦ヤスタカ
カニ神 荒井志乃
おしまい。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

■CAST

【宮古春男】綱川敦  【宮古律】秋山えりか(劇団GAIA_crew)  【野間】池田俊介
【江里口】高野ちん太郎  【老人・斉藤爺】柏原ゆきやす 【ヒロ・斉藤孫】長谷川宏行
【野間の彼女ミチコ・客】影山美香  【古本屋まがりかど】藤田秀明
【じーんずめいと】成瀬まさみ  【クリーニング屋・女医】永峰あや  【名比】三浦ヤスタカ
【カニ神】荒井志乃

■STAFF

作・藤田秀明 演出・荒井志乃
舞台監督・米野直樹 照明・木下尚己 音響・牛居朋広 舞台美術・米野直樹
宣伝美術・髙野ちん太郎 記録写真・高橋勧
記録撮影・松井晃一郎 制作・上野 蓉子 丸山 沙緒里
制作協力:新妻明美(劇屋いっぷく堂) 製作・らちゃかん

※パソコンで見ると、公演のスライド写真もご覧頂けます。

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