第22回公演
グッモーニン・ミスター・オズ
2018年7月18日~22日 浅草九劇
都内の東っ側でただただ生きてる小津さん、42歳。家族無し、金無し、定職なし。あるのは、親が残してくれたオンボロ一軒家と、猫のアマンダ。
他人との関わりといえば、たまに様子を見にきてくれる近所のタミちゃんくらい。
ある日、小津さんは家のポストに雑に投函されたチラシに目をとめる。
「家族、派遣します。」
冗談半分、本気半分で電話をすると、胡散臭い受付の男に乗せられ、お試しすることに。
ひとりのおっさんと、なんの血のつながりもない人々との奇妙な同居生活がはじまった。。
笑いあり、ちょっぴり涙する、ヒューマンコメディ。
「グッモーニン・ミスター・オズ」写真館です
撮影協力・高橋勧
「前半」「後半」のラインナップです。
ネタバレ劇場、開演!
早朝。小津の自宅。
起床する小津。
近所に住むたみ子さんが訪問。
毎日たみ子さんが作ったおにぎりで朝食。
「レンタル家族サービス」のチラシを見る二人。
「そんなサービス、誰が頼むんですかね~(笑)」
「残ったおにぎりはお弁当にどうぞ」
いってらっしゃい
・・・じゃなかった。帰ります。お気をつけて!帰るたみ子。
「グッモーニン・ミスター・オズ」始まりです。
とある工場の職場。
小津はここで日雇いの仕事をしています。
ベテランの貫井さんと無駄話をしつつ労働。
貫井からHなお店のチラシを渡される小津。
とある出版社の喫煙所
若手社員・阿部。
同じく鷲尾。二人はいい企画が作れないと会社からお払い箱になるようです。
夜。仕事を終え帰宅する小津。
貫井からもらったHなお店のチラシに電話をする小津。
そこへ、夕飯を持ってきてしまうたみ子。
Hなお店から派遣された娘・エレナもやってきてた。
パニックになる小津。
なぜか3人、仲良く夕飯を食べることに。
家族のような食事を久しぶりに味わった小津。
レンタル家族のチラシを見つめる小津。
翌朝。台所から料理をする音が聞こえます。誰だろう。
母親と父親を名乗る、知らない人が家にあがり込んでいました。
あれ?俺、レンタル家族を申込みしたことになってる!?
たみ子さんもこの人たちと顔なじみになりました。
パニックのまま仕事にでかける小津。
とある会社。企画に悩む二人。かつての名作絵本「うんちみいつけた」
これを作ったあの先輩、今頃どうしているのかな・・・。
小津帰宅。レンタル家族が1人増えています。
「今度のあなたは何役ですか?」
正解は、猫の「アマンダ役」。
もう、キャンセルはできないようです。
水羊羹をみんなでモリモリ食べましょう。
とある病院。
通っているのはたみ子さん。なんの診察かは謎。新しいお薬をもらいました。
仕事中の小津。
最近和らいできた表情を貫井に気づかれ、戸惑う小津。
役のギャラを父に相談するアマンダ。
父は、ギャラなど関係ない理由で役をやっているようです。。
セールスレディーのさつきがやってきました。
え?誰?この人たち・・・?
小津が居ぬ間に昨日のチラシをみつけ勝手にHなお店に電話する父親。
準備がてら銭湯に出かけるハイテンションの父親とアマンダ。
エレナ再登場。驚きつつもむかえ入れる小津。
お互いの身の上話。なぜか自分の過去を思い出せない小津。
レンタル家族に興味を持ち、妹役で参加することにしたエレナ。
たみ子さんもやってきてにぎやかな夜。
「たみ子さんも一緒に家族になりませんか?」
「・・・大丈夫です」なぜか悲しい表情のたみ子。
小津が寝た後、役を解いた母親役の葛城が帰宅。
葛城「いつまで続けるのこれ?」たみ子「もう少しだけお願いします」
小津に飲ませないといけない薬を勝手に捨てる葛城。
「俺は小津さんみたいにできないよ」悩む鷲尾に救いの新企画を渡す阿部。
阿部「無いものを嘆くより自分の持っているものを活かそうぜ」
七ヶ月前の病院。
「解離性健忘」についてレクチャーする女医。
要点を得ない紙芝居でのレクチャー。
いつの間にか大相撲のレクチャーに。
「つらいでしょうがそばにいてあげてくださいね」
「勿論。わたし、妻、ですから。」
現在に戻るたみ子。
セールスレディーのさつき再登場。「ご無沙汰してます」
あることを頼むたみ子。とまどいながら受け入れるさつき。
翌朝。今日もおにぎりを持ってくるたみ子。
おにぎりで何かを小津に思い出して欲しいたみ子。
急きょ、妻役として参加となったさつき。
もうみんなはすっかり家族。増える家族を密かに喜ぶ小津。
小津に自分が誰か思い出してほしい父役。
それを邪魔する母役の葛城。「無理に思い出させなくてもいいでしょ?」
葛城は、さつきが妻役で加わった理由が気になるようです。
最近レンタル家族のおかげで活き活きとしてきた小津。
貫井にレンタル家族を勧める小津。淋しい生活の貫井は興味津々。
朝。謎の男が訪問。
男は、小津が知らない人たちと生活しているのが不思議でたまりません。
レンタル家族のチラシをみつけ状況を理解する謎の男。
「譲くん、今日は帰って。」男とたみ子は知り合いのようです。
男は小津に話しかけるも会話がかみ合いません。
「みなさん、その男、人を殺してますから。」謎の言葉を残し去っていく男。
意味不明なまま小津は仕事へ。家族に微妙な空気が生まれ始めました。
阿部が作った絵本を、音読する鷲尾。それは・・・
病気を患った母さんネズミと、その看病をする優しい子供ネズミの物語。
夜。母親とアマンダ。二人は元々、知り合いのようです。
病院。レンタル家族の提案をしたのは、この女医でした。
でも、これ以上小津の記憶を戻すのは止めようと二人は決意しました。
一方、母役と猫役を放棄し帰ることにした二人。
葛城に結婚を迫るも断られるアマンダ。
二人の仕事放棄を引き留める、父役の、カッちゃん。
小津の親友だった彼は、この生活を続け、小津の記憶を戻したいのです。
小津からの借金を小津に思い出させたくない葛城。説得するさつき。
徐々に心が動く葛城。
母とアマンダを続けることにした二人。小津も帰宅。そこに・・・
昼間の男登場。彼は、小津の実の弟でした。
小津が記憶喪失であることを知った、弟の譲。
譲は強引に小津の記憶を蘇らせてしまいます。
蘇えった記憶は、病気で苦しむ母親のマスクを外した、辛い過去。
記憶から逃げ場が無くなる小津。
譲は、自分に代わってマスクを外した兄に謝りたかったのでした。
たみ子が帰宅。小津は、彼女が一番恐れていた姿に戻っていました。
レンタル家族は、解散となりました。
苦しむ小津に何もできず、絶望するたみ子。
突然、別のお芝居のような曲とともに、大量のスモーク。誰かいます。
美輪明宏風の人物と、お伴の男たち。
モロの君(美輪?)はたみ子に賽の賭けを提案します。選択肢は二つ。
一生他人として過す人生と、記憶を背負って暮らす人生。
結論はでました。ふざけ倒した美輪は退場。
出版社の二人。阿部の企画は通りそうです。
「あの物語って・・・」「俺の話だよ。大丈夫。よくある話だよ」
朝。たみ子が訪れます。「・・・向かいに引っ越してきた者です。」
全てを忘れた小津におにぎりを勧めるたみ子。
おにぎりの食感に何かを感じ、何故か涙が溢れる小津。
たみ子も、溢れてくる涙を必死に堪えながらおにぎりを食べました。
この先も、小津はたみ子に見守られ生活をしてきます。暗転。
終演
【小津】長尾一広(Teamかわのじ)
【たみ子】宮嶋みほい
【お父さん】高橋志朗
【お母さん】めつぎさとみ
【五月】秋山えりか(劇団GAIA_crew)
【エレナ】影山美香
【アマンダ】高野ちん太郎
【阿部くん】けろたつや
【鷲尾くん】五十嵐勇紀
【貫井さん】宇井源秀
【譲】綱川敦
【熊谷先生】永峰あや
【モロの君】藤田秀明
それでは、オフショット写真館、開始!
舞台上では役者たちが台詞合せ中。
演出モードの藤田さんからご指導を頂きます!
ここにもご指導頂きます!
開場直前。徐々集合する役者たち。
間もなく開場!楽しんでいこー!!
本番直前!舞台裏で集中する俳優。
楽屋でメイクする女優。
楽屋でメイクする女優。
メイクする俳優。
楽屋でツーショット写真を撮る女優。
談笑する俳優。
リラックスする俳優。
小道具を食べる俳優。
楽屋でうるさい女優<
リラックスする俳優。
劇場に続く通路には、次回の座長を決める劇団選挙のポスターが貼られました。
舞台裏。食事などがセットされています。
その表側は、病院のセット。
その反対方向には、工場のセット。
工場にはこんな貼り紙が。
中央のセットは、居間と玄関。
居間には生活感溢れる細かい小道具が。
客席から見えませんが、靴脱ぎ場もありました。
左の廊下から居間へ入る出ハケ口。
居間・玄関の裏側。
ブースから見た舞台の風景。
再びロビー。昼夜の間は頂いた差入れを広げ食事会場になりました。
食べた後はみんなで休憩!
みんな起きて!もうすぐ夜公演の時間だよ!
ギャーッ!
ようし、気合入れるぞー!
これで写真館は終わりです!ご覧頂き、ありがとうございました♪
■CAST
【小津】長尾一広(Teamかわのじ) 【たみ子】宮嶋みほい【お母さん】めつぎさとみ 【お父さん】高橋志朗 【アマンダ】高野ちん太郎
【エレナ】影山美香 【貫井さん】宇井源秀
【鷲尾くん】五十嵐勇紀 【阿部くん】けろたつや
【熊谷先生】永峰あや 【五月】秋山えりか(劇団GAIA_crew)
【譲】綱川敦 【モロの君】藤田秀明
■STAFF
作・演出 藤田秀明
舞台監督/青木かづき 美術/荒川真央香
照明/吉村愛子(Fantasista?ish) 音響/夕起ゆきお
記録写真・高橋勧 撮影/松井晃一朗
制作/上野ゆう子 らちゃかん
※パソコンで見ると、公演のスライド写真もご覧頂けます。