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過去公演

第12回公演

エンプティ!

2010年7月7日~11日  王子小劇場

東京スカイツリー完成間近の墨田区押上。
舞台は、スカイツリーの足下に位置する古く小さな商店街にある 小さな小さな定食屋『ましも食堂』。
新しい観光名所の完成に祝福ムードの中、ましも食堂の店長・真下賢太郎は頭を抱えていた。スカイツリーの完成によって観光客が増大する事を見越した墨田区が、新しい商業施設建設の為、老朽化した商店街の取り壊しを計画しているという。ましも食堂は立ち退きを迫られていた…。 自分が守るのは店の味か、店か? 悩む賢太郎。
そこへ21年前に亡くなったはずの兄が戻ってきて…。

物語の舞台は、2011年夏、押上に古くから軒を構える真下食堂のバックヤードです。
そこにあがり込んで、まもなく完成を迎えるスカイツリーの建設風景を撮影する女流カメラマンなんかもいるようです。
食堂の店長と奥さん。会話に温かみが感じられず、夫婦関係はうまくいってません。
そして、そんな店長さんに、従業員の美里ちゃんは密かに思いをよせつつも、健気に気持ちを抑えているんですね。
下町の食堂には幼馴染も頻繁に遊びに来ます。彼は魚屋にしかみえませんが、隣で保険屋を経営しているそうです。
寄らばにぎやかな談笑が始まるのも、下町ならでは。
この食堂には、店長の妹弟も暮らしています。こちらは都内ローカルテレビのADを務める、店長の妹。
自宅警備員(?)を務める店長の弟。
近所の秋葉製作所を経営する天才技術士・秋葉のおばあちゃんは、真下家と何やら深いつながりがあるようです。毎日、裏口からやってきてはご飯を食べて帰っていきます。
生協のヤスタカくんは、奥さんの色香にメロメロです。
「そういえばスカイツリー建設に合わせてこの辺一帯が商業施設になるから、この辺一帯が立ち退きになるらしいですね」
そんな話は聞いていないと、店長さんは茫然。父親から引き継いだこの土地を離れなければいけないというのでしょうか?
店長さんは立ち退きの件の詳細を確認に、寄合に出かけてしまいました。
昨日募集してしまった新従業員の面接は、とりあえず美里ちゃんが行います。
と、そこに、何やら見知らぬ男が裏口からやってきました。誰だこのチャゲ風の男は?
お客でも、面接を受けにきたわけでもないようです。誰でしょうこの不気味は男は?
あれ??もしかしてこの人って・・・・
波乱の巻き起こる真下食堂の様子が気になる人は、是非、劇場に足をお運び頂いて、DVDを入手してみてください♪
では、劇場でご覧いただいたお客様は、思い出のシーンをいくつかダイジェストで♪
エンプティ中です。
さあ、俺と相撲をしよう!
ローカルテレビ局のチャランポランなディレクター・足立さん。
「親父が死んでここを守ってきたのは俺だぞ。いまさら首つっこんでくんなよ!」
「・・・・兄ちゃん、・・・俺に・・・料理のしかた、教えてくれよ。」
「おいケン!!今回だけはよお、一人で決めなくてもいいんじゃねえか?」
妹が取材したローカルテレビから流れる押上の人々の、インタビューに、涙ぐむ店長。
「おかえり」「ただいま」買ってきた線香を渡す妻。「お兄さんが言うには、わたしたち、まだ踏ん張れるんだって。」
隅田川の花火大会を見にやってきた近所の人々。
お互いに一歩ずつ歩み寄り始める二人。
役目を終えた謎の男。夜空をみながら一人ごち。
「孝太郎が!孝太郎が中に!」「待て!賢!」「離せ!離せよ!!」「馬鹿野郎!!」
「?」「大丈夫だ・・・どこにもいきゃしねえよ・・・。賢・・・・何かあったら呼べよ・・・」「おい!おい、どうしたんだよ!?」
「本当に出ていくのかい?」「おう。」
「・・・寅さんならまたいつか、ふらっと帰ってきたらいいじゃねえか。」
洗濯ものをきれいにたたむ、奥さん。
スカイツリーの最後の写真と、みんなの写真をとりに来た、女性カメラマン。
スカイツリー完成の中継を見守る、みんな。

■CAST

高野ちん太郎、中川雄介、林充晃(流星揚羽)、珠村奈津樹、永峰あや、三浦ヤスタカ、
藤田英明、中島つづみ、荒井志乃、下浦治徳(ぷろじぇくと☆ぷらねっと)、
浜田えみこ、 松尾美香(流星揚羽)、楓子

■STAFF

作、演出・藤田 英明
舞台監督・米野 直樹 舞台美術・米野 直樹 照明・木下 尚己 音響・源田和樹
宣伝美術・田村デザイン事務所 川村 豊和 髙野ちん太郎 撮影・松井晃一郎
制作・上野 蓉子 製作・らちゃかん

※パソコンで見ると、公演のスライド写真もご覧頂けます。

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