したまち演劇祭in台東 参加作品
アイム、ホーム 2015
2015年9月2日~6日 戸野廣浩司記念劇場
ここは谷中商店街にたたずむ「手焼きせんべい幸福堂」。
主人公のさちは大いに悩み続けています。
店をたたむか?小説家の道を諦めるか??
自分に好意を寄せる男を選ぶか?ダメな彼氏との縁を切るか?
「帰ってきますよ、お盆ですもの」
音信不通だった姉、死んだはずの両親、編集者、怪しい霊媒師たちに巻き込まれ、テンヤワンヤの3日間。
らちゃかんがお送りする、
普通で不思議な下町OBONストーリー!
※初演時の紹介文より抜粋
「アイム、ホーム2015」写真館です。

まずは物語のダイジェスト写真からスタート!

座長の口上より、公演が始まります。

小説家のさちは痴呆の祖父と二人暮らし。両親は12年前に他界しています。

家は、両親の残した煎餅屋。犬の次郎吉も一緒に暮らしています。

前回、原稿を落とし、さちの連載は、打ち切り間近の崖っぷち。

そこに突然、6年間行方不明だった姉のゆきが帰ってきました。

ゆきが持ってきた意味不明の土産に、喜ぶ音二郎。

でも、さちは怒っています。「お姉ちゃんのせいで書けなくなったんだからね!」

「ねえ、店、なんで閉めてるの?」「お姉ちゃんには関係ないでしょ!」

一方、なぞの猫、クリスティ登場。犬の次郎吉と仲良しの、不思議な猫です。

次郎吉は福本家の事を、クリスティに語ります。ゆきが帰ってきたのが嬉しいのです。

さちの彼氏・智史はダメ男。勝手にお金を持ち出していきます。

さちの貯金を食いつぶし、煎餅屋もつぶそうとしています。

書けない小説、姉との喧嘩、開けられない煎餅屋、ダメな彼氏。さちは何もかもに疲れ果て眠ってしまいます。

突然、煙と共に、仏壇から光が!!

そこには何故か、死んだはずの両親が!!

どうやら夢ではないようです!幽霊の両親、ふつ~~に帰宅!

音二郎も入ってきて、久しぶりに家族が大集合♪

一人、大混乱のさち。「なんでみんないるの?」母「お盆だもの。そりゃ帰ってきますよ♪」

「みんな揃ったんだから、久しぶりに店あけようよ♪」嬉しい提案にも、締切間近のさちは一人のることができません。

突然、音二郎の記憶が微妙に繋がります。両親は12年前、飛行機事故で死んでいたのです。

睡魔と闘いつつも、執筆と格闘するさち。

なぜか、家族に混じって店の修行をはじめている編集者の山田。

思い出を語るゆき。両親が死ぬ前は、家族全員でお店をやっていたのです。

ダメ彼氏が連れてきたインチキ霊媒師・桂木。言っていることも支離滅裂です。

智史は、霊媒師の指示で煎餅屋を潰そうとしています。

それを阻止すべく、山田は彼氏の前で突然の告白!「煎餅屋は僕がやります!」

ずっとさちに片想いを続けていた山田。そんな山田を、ゆきが勇気づけます。

「本気なら、こうやって後ろから抱きしめてやれ!」「そ、そんなんできるわけないじゃないですか!!」

次郎吉は再び語ります。家族が勢ぞろいしたことが、本当に嬉しくて仕方ないのです。

スカイツリー見物から帰ってきた両親。幽霊なのに、とてもマイペース。

久しぶりの一家団欒♪それでも、さちは、執筆にいっぱいいっぱい。

久しぶりの姉妹ケンカ。それをしかる母親。

そして、それを眺めるマイペースな父親。ちょっかいを出す祖父。12年前までの、いつもの風景。

伝統行事「たこ焼きロシアンルーレット!」お腹がよじれるほど笑いあう、家族の夜。

そんな騒がしい家族を見て、さちは気づきます。「そうだ、こんなだった!」

みるみる筆が進みます。さちの筆をかつて進めていたのは、こんな家族への思いだったのです。

昨日の、ゆきからのアドバイスを実践しようと、さちの背後を狙う山田。

ヘタレの山田は、やっぱり抱きしめることができません。

「もう店のことは気にしなくていいんだよ、さち。」両親は店を、さちの重荷にしたくないのです。

さちが席をはずしている間、両親は明日あの世に戻る話を始めます。

さちは、それを後ろでこっそり聞いていていました。

何故かゆきもあの世に帰ると言っています。さちは知ませんでした。実は、ゆきも数年前に死んでいたのです。

衝撃的な事実を知ったさち。みんなが一緒にいられるのも、あと一日になりました。

さちは執筆の手を止め、みんなと一日、お店をやることにしました。

「店、もう閉めることになりそうだ。」音二郎に、死んだ事、店を続けられなかった事を詫びる父。今年に限って会えたのは、生きている人たちの重荷を下ろす為だったのかもしれません。

また智史と桂木がやってきました。「死んだご両親も煎餅屋よりクレープ屋に大賛成ですよ」

「ンな事言ってねえよ」幽霊が見えない桂木をこらしめる両親。

「ねえ智史、別れて。私、お店を手放すつもりなんてないから。」 

山田も、ついにさちを抱きしめ、智史を追い出します。

大団円で夕飯を囲む家族。そして、これが最後の一家団欒となりました。

日の出前。両親と、そしてゆきは、あの世へ帰ります。

「もう少し一緒にいようよ!みんなでお店あけようよ!」

「久しぶりに帰って来たのに、喧嘩ばっかりだったね。次は笑顔で迎えてね。」

「来年も化けてでてきて・・・次はちゃんとお帰りって言うから・・・」

そして・・・仏壇が開くことは二度となくなりました。

祖父と次郎吉と、さちだけの生活に戻りました。お盆は終わったのです。

夢のような3日間。でも、みんなは本当に帰ってきてくれました。

家族みんなで焼いた煎餅。さちを助けてくれた、家族の自慢の煎餅。

月日は流れます。さちは新たな傑作を書き上げました。

タイトルは「幽霊が焼いた煎餅」それを楽しそうに眺める二匹。

さちは、山田と結婚し、毎年ずっと、お盆をむかえていくのでした・・・♪

以上、「アイム、ホーム 2015」ダイジェストでした! 

さてさて、ここからはスピンオフ的写真を12枚行きますよ!

「ねーお父さん、本番中、ちょっとアドリブかまし過ぎじゃね?」

クリスティは、おじいさんとも仲良し♪野球話に花が咲きます。

よその家の犬って、ついついキスしちゃうよね♪

クリスティにひっかかれる智史。会うたびにひっかかれているようです!

熱々の火箸を、智史が真剣白刃どり!

ゆきのお土産を気に入った桂木。240万円で流し売り。

恋のライバル・智史と山田さん!

プライベートでは、こーんなに仲良し♪ 

さちとゆきも・・・

プライベートでは仲良し♪ 

らちゃかん女優のスリーショット!あれ?座長と成瀬さんは?

幽霊3人衆。遺影をもって、「イエーイ!」

続きましては、稽古にさかのぼり、13枚いきますよ♪

座長の熱い演出に聞き入る役者たち!

時には演出自ら熱演も♪

稽古場ではいろいろな代用品が小道具に使われます。

ちゃぶ台は箱馬で代用!

ゆき持参の変なお土産も箱馬を代用。箱馬はとっても便利!

ホワイトボードは仏壇がわり!横にスライドさせて使います♪

稽古中は、急なアドリブに、笑いもこぼれます。

もちろんこのシーンや、

このシーンも、稽古で練り上げましたぞ♪

犬猫二人のシーンも実際に花道を作って稽古♪

カーテンコールも稽古して・・・

終演後の花道退場まで稽古をしているとは・・・なんと恥ずかしい集団でしょう!

これは最終稽古日の写真!次の日から劇場入りです♪

それでは、仕込み風景の写真も!まずはセットを組む前の劇場♪

後ろの壁パネルを立てますぞ♪

そこに、家らしいディテールを加えまして・・・

床に畳とフローリングが貼られました。家らしくなってきましたね!

裏側に仏壇スライドの仕掛けが作られます。

そこに仏壇用のボックスが設置され、

仏壇のはめ込みも完了!

舞台上に、様々な小道具もセッティングしていきますよ♪

こんなモノや、

こーんなモノも♪

爆笑をとった、こんなモノも♪

セットができたら照明さんが明かりの具合を調節して・・・

舞台完成!

本番前の、かみ手そで。役者はここで待機して舞台に登場します♪

続きましては本番前の休憩時間。

楽屋に潜入!

鏡前でちからこぶ自慢!

鏡前で白目自慢!

舞台のちゃぶ台はスタッフさんの食事場♪クソ役者共も集まってきました。

土曜の終演後は舞台にテーブルも追加して、伝説の飲み会♪

最後はキャストの紹介です!

福本さち・浜田えみこ

福本ゆき・影山美香

祖父の福本音二郎・三浦ヤスタカ

父 福本武雄・大橋健一

母 福本栄子・成瀬まさみ

編集者 山田・高野ちん太郎

ダメ彼氏 星野智史・綱川敦

霊媒師 桂木・柏原ゆきやす

犬 次郎吉・藤田秀明

猫 クリスティ・永峰あや

口上・荒井志乃

最後までご覧頂きありがとうございました。写真館、終了でっす♪





























































































































■CAST
【福本さち】浜田えみこ 【福本ゆき】影山美香 【福本音二郎】三浦ヤスタカ
【福本武雄】大橋健一 【福本栄子】成瀬まさみ 【山田翼】高野ちん太郎
【星野智史】綱川敦 【桂木薫】柏原ゆきやす(ジャイアントキリング)
【次郎吉】藤田秀明 【クリスティ】永峰あや 【口上】荒井志乃
■STAFF
作・藤田英明 演出・荒井志乃
舞台監督・米野直樹 舞台美術・米野直樹 照明・木下尚己 音響・丸田裕也
演出助手:鈴山紗丘 宣伝美術・髙野ちん太郎
撮影・松井晃一郎 制作・上野 蓉子 丸山 沙緒里
制作協力:新妻明美(劇屋いっぷく堂) 製作・らちゃかん
※パソコンで見ると、公演のスライド写真もご覧頂けます。